来店した男女がデート相手を探す「出会い系喫茶」で売春をあっせんしたとして、愛知県警中署などは13日までに、名古屋市中村区椿町2の「ナナカフェ名古屋 駅前店」従業員、藤井健司容疑者(32)を売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕した。
中署によると、「納得いきません」と容疑を否認している。
県警によると、昨年1月に風営法施行令で出会い系喫茶が規制対象となって以降、売春防止法違反容疑で店舗関係者が摘発されるのは全国初。
中署によると、同店では追加料金を支払った男性が店に不在の女性を写真で選んで指名し、電話番号を入手できるサービスを実施。
女性の自己紹 介文の中に「お金稼ぎ」「大人のデート」などと記載があったことから、店が単なる出会いの場ではなく、売春を知りながら男女を引き合わせたと判断した。
逮捕容疑は昨年8月17日ごろ、店内で女性(21)に対し、男性を売春の相手方として紹介した疑い。
県警は今年1月に同店を家宅捜索し、捜査を進めていた。
出会い系喫茶は売春の温床になっているとされ、風営法施行令の改正で届け出が必要となった。
県警などは立ち入り検査の実施など取り締まりを強化していた。
2012/3/13 12:18 日本経済新聞
【中警察署、保安課、生活安全特別捜査隊】