人口31万人の春日井市は、名古屋市の北東に位置し、名古屋のベッドタウンとなっている。
5万人近い人口を擁する高蔵寺ニュータウンは、全国でも最も古い大規模ニュータウンの一つだ。
市の規模に比し、立派な市役所庁舎には、「書のまち春日井 書聖小野道風誕生伝説地」という大きなロゴが掲げられている。
春日井市は"書のまち"と"サボテン生産高日本一"を市のブランドとしている。
その言葉に誘われ、私は道風記念館を訪ねてみた。
全国でも珍しい、書専門の美術館である。
市役所から直線距離で3kmほど離れており、名古屋市守山区との境界となっている庄内川の近くにあった。
私が訪れたときは午後4時半を回っており、残念ながら閉館したばかりで、入館はできなかった。
春日井市には緑も多く、市の北東部には、みろくの森という緑地がある。
多くが愛知高原国定公園に含まれており、岐阜県との県境には弥勒山、道樹山など400m級の山々が連なっている。
散策道は整備され、快適なハイキングが楽しめる。麓には植物園があり、市民の憩いの地となっている。
春日井市の歓楽街を訪ねてみた。
JR中央本線春日井駅のすぐ近くに歓楽街があるが、規模は意外と小さい。
春日井駅は春日井市の代表駅ではあるが、市役所や大きな商業施設などが建つ市の中心部は、国道19号線沿いにあり、駅とは離れている。
鳥居松商店街もやや遠い。
それ故駅の周辺はやや寂しい感がある。
駅の北口を出ると、右手の方に像のようなものが見えたので、行ってみると、弘法大師の立像だった。
春日井市の歓楽街は、駅のすぐ北側の中央通り一丁目から上条町のあたりだ。
春日井の風俗店は名古屋地方でピンサロを意味するキャンパブやキャバクラが中心だ。
駅前には数軒のキャンパブがある。
それ以外にスナックなど酒類を供する店も目についた。
しかし廃業しているように見える店舗もあり、最近の景気の悪さを物語っているようで、わびしい感がある。
アベノミクスで、製造業が多い愛知県はけっこう景気がよくなっているとはいうものの、中小企業には厳しいというのが現実のようだ。
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