年末のボーナス額が大した金額ではないとの情報が社内を駆け巡った日。
私はその日、仕事を早々に切り上げて、名古屋のとある繁華街にある「S(仮称」という店に面接を受けに行きました。
面接といっても、転職や普通のバイトの面接ではありません。
年末のボーナス額が大した金額ではないとの情報が社内を駆け巡った日。
私はその日、仕事を早々に切り上げて、名古屋のとある繁華街にある「S(仮称」という店に面接を受けに行きました。
面接といっても、転職や普通のバイトの面接ではありません。
前から興味を持っていたSM倶楽部で仕事をしたい(いや、ボーナスが低いので、せざるを得なくなったというのが正解でしょうか)と思い、友達のツテを頼って紹介してもらったSM倶楽部の店長さんを訪ねたのでした。
店長さんとはお店ではなく、名駅近くにある喫茶店で会いました。
結構際どい変な質問とかもされるのに、そんな場所で良いのかな?
と思っていたのですが、その喫茶店に着くと、1人の店長さんと思しき男性しか座っていなかったので、特徴点(帽子と髭面)も合っていた事から、私は「あのー、面接の田中と言いますけど、店長さまですか?」と思い切って声をかけたのでした。
すると、ニコッと優しい笑顔を返してくれて、「面接の田中さんですね?」と親しみのある声で話かけてくれたのでした。
喫茶店では一応持ってきてくれと言われた履歴書に関して、普通のバイトをやるような感じで淡々と面接をされました。
色々と風俗仕事の経験などを聞かれると思ったのですが、それは殆ど質問された事はありませんでした。
「一般常識」を問うような質問が沢山あったので、私は「あ、逆にこの店はしっかりとしている店なんだろうな」という風に妙に関心と安心をした事を良く覚えています。
店長さんが「よし、1次面接は合格です。ついてきて下さい」というので、私は何もわからないまま店長の後を着いて行きました。
お店の場所(事務所)は新栄だというので、名駅からタクシーでお店に向かいました。
お店に通されると、私の教育担当だという15歳年上のベテランSM嬢のUさんを紹介され、彼女から1日でテクニック等を覚えるように言われました。
店長さんより「研修は明日から。研修を受けてみてから仕事が実際に出来そうか判断してね。出来そうなら最後に条件の確認をしてその日からお店に出てもらいますよ」と言われ、少し戸惑った私。
彼氏とSMプレイは結構やったけど、あくまでも彼だけだし、一般的なSMプレイを1日だけで身に付けていきなり現場にだされるなんて、私大丈夫なのかな?
率直な不安を店長と先輩お姉さんにぶつけましたが、ニコニコと「大丈夫大丈夫、明日、ちゃんと来てね」とお気楽な返事をするばかり。
大きな不安だけを背負って、生まれて初めてのSM倶楽部の面接は終了したのでした。