納屋橋風俗街訪問記
名古屋駅から、名古屋のメインストリートである広小路通を東に行き、堀川にかかる橋が納屋橋だ。
納屋橋のホームページによれば、納屋橋は1610年の堀川開削とともに造られたということだ。
その後、何度も改修や架け替えがなされ、1981年(昭和56年)に現在のものに架け替えられた。
名古屋市都市景観重要建築物等に指定されている。
このあたりは現在、風俗街として名高い。堀川に沿って、店舗型ヘルスは10軒以上、ラブホテルも多いのが特徴だ。
リバーサイドビル
少し南の方まで行くと、ゲイ専門のホテルを含めて、8軒ほど目についた。
ファッションヘルスや性感エステは納屋橋西の交差点あたりに集中している。
堀川といえば、かつては汚い、臭いというイメージがつきまとっていた。
しかし最近は堀川の浄化、美化をめざし、ボランティア活動が行われている。
また、名古屋市と地元市民が一体となり、堀川再生事業にも取り組んでいる。
堀川沿いに何か所かに広場を造り、堀川沿いに遊歩道を整備して、そこで堀川フラワーフェスティバルやなやばし夜イチなど、いろいろな催し物が開催される。
このあたりの再開発事業として建設されたアクアタウン納屋橋は100mを超える超高層ビルで、非常に目を引いている。
さらに地上30階の高層マンションと商業施設の建設計画もあるそうだ。
名古屋の中心部の目抜き通りがますます発展していきそうだ。
付近にはラブホテルばかりではなく、リッチモンドホテルやヒルトンホテル、クラウンホテルなどの高級ホテルが多い。
朝日新聞社、読売新聞社、劇団四季の新名古屋ミュージカル劇場など文化施設もある。
この原稿を書くにあたり、取材、写真撮影に行ったのは11月21日だったが、ちょうどその前夜に、鳥久という鶏肉料理店が全焼した。
鳥久は営業を今年3月に終え、所有者は店舗を解体して、マンション建設を計画していた。
ところが、この建物は明治初期のもので、歴史的価値が高いというので、名古屋市長が解体に待ったをかけていた。
そんな状況下での全焼だった。
ラブホテルや風俗店などが建ち並ぶ繁華街の中に、ぽつんと残されていた由緒ある建物が焼失してしまったのは、残念なことだ。